
「魅力的な本棚を作りなさい」
大学の入学式で、ある教授が登壇し言った言葉が 今でもずっと我れの心に残っている
教授
「これから始まる大学生活、取り組んでほしいことはたくさんある。
だけどこの時間では伝えきれない。
みんなも覚えきれないと思うから今日は1つだけ伝える。」

「部屋に本棚を買ってください。そしてこの大学生活4年間で、魅力的な本棚を創ってください。」
当時は言ってることがいまいちわからなかったが、 部屋に本棚を買った。
そしてその本棚の空いたスペースを見ると 何か本を買って埋めたくなった。
国際政治を学んでいたので、 授業で出された課題のためにそれっぽい政治や国際的な本を買って本棚に並べると、
なんだか自分ができるやつに思えた。
友人や女の子の家に行けば、 どんな本を読んでるのだろうと本棚や積み重ねられた本に目がいった。
本棚を見ると、その人が、勉強していることや、興味のあること、自分の悩みを解決するための本が並べてあり、
その人の価値観や情熱が少しわかることに気づく。
チャラそうにしてた女の子でも、分厚い専門書が家にあるだけで、
「こんなこと頑張って勉強してるのか。素敵だなー」と思えた。
・・・・・・ あーそうか。 そうだったか。
「魅力的な本棚をつくれ」 といういことは 「魅力的な人間になれ」 という意味だったのか。
入学式で教授が言っていた言葉の意味がわかった。
本棚はその人の心を映すものである。
学びたいこと、興味のあること、今の悩み、 どんな価値観を持っているか。
本棚にはその人を語る書籍が並べられる。 魅力的な本棚を創るということは魅力的な自分を創るということなのだ。
自分を振り返って思う。
ラクしたい、人生一発逆転したい、人生を簡単に変えたい と思っている時、
本棚にはふわふわしたスピリチュアル本が多く並んだ。
恋愛で傷ついた時には、恋愛に関する書籍や心理学、 愛に関するエッセイなどが並んだ。
まさに本棚は今の自分を体現する鏡である。
おぬしの本棚は「魅力的」か??
自分の価値観と乖離してる本があるならさっさと 捨ててしまったほうがいい。
その空いたスペースに、理想の自分にふさわしい一冊を 新しく入れることだ。魅力的な人間になるために魅力的な本棚をつくろう。